日本フッ素化学会

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産学連携部会 部会長挨拶

部会長 山崎 孝 (東京農工大学 大学院工学研究院 応用化学部門)

 昨年の秋は、我々に大きな変化がありました。それは、これまでに6期にわたって継続されてきた、日本学術振興会フッ素化学第155委員会の7期目への更新が、学振の方針転換のために行えなくなったことです。学振の委員会は1期あたり5年のスパンで開催されてきたことを考えると、この155委員会は、1990年から30年間かけて、フッ素化学における日本の産学連携に中心的な役割を果たしてきたわけです。こうした状況下において、諸先輩方が苦労して築き上げてきた重要なプラットフォームをどうしたら継続していけるかについて、155委員会の幹事会で議論を交わした結果、ちょうど昨年、一般社団法人となった日本フッ素化学会の内部組織として再構築することとなりました。旧155委員会の第6期委員長だった萩原先生(京大)と、現日本フッ素化学会会長の市川先生(筑波大)のもと、話が速やかに前へと進み、こうして産学連携部会が新たに発足することとなり、その初代部会長に私が任命されました。旧155委員会では、3期から6期までの20年間に渡って委員を務めさせて頂いたことから、個人的にはいいところもあったけれど、改善するべき所も感じていたので、産学連携部会への移行をいい機会と捉えて、手探りでいろいろな変更を行っています。比較的小さな組織ですので、変更が上手くはまればそのままでいいですし、適合しないようなら次の手を打つ、ということで、皆さんのご意見を反映させることで、徐々にではありますが、日本のフッ素化学の土台となるようなグループを形成して行ければと考えています。至らない部分も多々あろうかと思いますが、ご協力の程よろしくお願い致します。

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